T 千曹青の攝心に参加して (平成15年3月7・8日 於 八千代市長福寺)


一般の参加者は、10数人であったが、どなたにも共通していることがあった。
坐禅に対して、まじめで熱心であること。そして何より強調したいのは、摂心(坐禅)を勤めるのが、名誉や財産、収入とは、何の関係もないということを、よくご存知ということである。
摂心に参加して、なにか見返りがあったかというと「無功徳」。
これは、達磨大師が、梁の初代の皇帝である武帝に対してお答えしたのと同じである。
この言葉は、参加した方々にこそふさわしい。摂心によって「無の功徳」があったと受けとめてほしい。
青年会のみなさまには、初中後すべてお世話になった。諸準備、飯台、後片付けすべてに綿密、親切であった。夜坐だけ参加して下さった方も僧宝である。青年会卒業生として参加して下さった方も僧宝である。青年会員一同の宝は、知識や経験ではない。失敗、試行錯誤、いたずらに批判を恐れない「ひたむきな向上心」である。向上心が謙虚さをもって継続されるとき、「勝友」となる。
どうぞ、この摂心を核にして精進してください。



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