去る2月7日(木)午後2時より、千葉市 海蔵寺様本堂をお借りして青年会では初めての試みである涅槃会法要を行いました。青年会ではあまり研修の行われる事の少ない梅花流詠讃歌を取り入れ、本出班の十八拝差定にて計画を致しました。

 今回は梅花流詠讃歌に親しむという性格を第一に考えていましたので、法要前に「三宝御和讃」「涅槃会御和讃」「涅槃会御詠歌」を練習し、法要の中で全員が声を出して梅花流詠讃歌を譜面を見ながらお唱えする事が出来ました。

 今後青年会の様々な行事でも梅花流を取り入れて多くの会員に親しんでもらえれば良いと考えています。

 またこの涅槃会法要に青年会OBであります渡邉秀夫師、山高道信師、松本俊英師、照井文隆師、伊藤仁志師にも随喜いただき、我々を励ましていただきました。

 最後になりましたが、快く会場をお貸し下さり、法要の導師もお勤めいただきました、海蔵寺ご住職 松本力也老師に心より御礼申し上げます。

平成14年2月22日
下総地区三佛忌実行委員長
田中義光(青年会副会長)

期 日 平成14年2月7日(木)  
会 場 千葉市 海蔵寺様  
日 程 午後2時集合 2時半より詠讃歌講習
  午後3時打ち出し  
  殿鐘三会大衆上殿 「三宝御和讃」
  七下鐘導師上殿  
  上香普同三拝 「大聖釈迦如来涅槃御和讃」
  湯食三拝  
 

 
  茶鼓一通  
  上香三拝 「大聖釈迦如来涅槃御詠歌(不滅)」
  献茶三拝  
  中揖三拝  
  法鼓三打  
  拈香法語  
  開 班  
  出班焼香  
  大衆九拝  
  閉 班  
  宣疏跪炉  
 

読経

佛遺教経「八代人覚」・行道二匝
  略回向普同三拝  
  海蔵寺住職様より法話  
  終わって散堂  

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梅の花は咲き乱れ・・・−涅槃会の巻−


 2月7日青年会での三佛忌法要として涅槃会を千葉市海蔵寺本堂にて修行することになった。梅花流詠道法を用いての差定であるこの日、庭には梅の花が咲いていた。法要前全体での練習。今回は、「涅槃」と「不滅」。お釈迦様の涅槃に入るその情景を歌にした和讃と、釈尊亡き後もその教えの普遍性を歌にした御詠歌を皆でお唱えし法要に望む。過去にも幾度かこのような法式に随喜はしているものの、今回なぜか、梅花流の法具が目の前にあった。法具を解きながら、一年前のことを思い出す。

 そういえば一年前のあの日もそれを解きながら、高校生時代のことを思い出していた。クラスメートから「拳法やっているんだけど一緒に来ない」と言われ、のこのことついて行き、数日後胴着に袖を通していた日の事を互いに共通する疑問であったのは、「Why?」半ば強力押しではじめることになった御詠歌と高校時代が重なってしまうとは。空返事は止めたほうがいいと心から思う。

 僧堂では当たり前のこの涅槃会法要も、しばらく離れていると忘れていることも多い。師寮寺やその他の寺院で行われる法要のほとんどが、檀信徒を中心とした法要だからである。特に私の寺では、釈迦待ちと呼んで講員が、その年の亡くなった方に対して行う法要となっている。こう考えると、せんしょきろ(宣疏跪炉)・しょうごうこしょう(聖号挙称)などなど、安居したてのころは、どんな胡椒?と思っていた。実際、安居者の中には、大般若の転読中のかけ声をずっと、「ハーイ、ハーイ」と言うのだと思っていた者もいたくらいだ。

 法要も終わってみると如何に日々の研鑚が足りないか良くわかる。日々檀信徒に対して「佛法僧の三宝に帰依し」と言っているが、果たして自分はどうなのか、檀信徒のためではない、自分の心が仏様に向いているのか、よく考えなければならない。

 さて、賢明なる読者と随喜した方々は、もうお分かりであろう。法要が厳粛に進む中、詠題の始めに起こったミスが笑いのつぼに入ってしまい、詠讃師三人共まともにお唱えができなかったのだ。まさに花はちっていった。その後詠讃師の一人は、翌日腹筋が痛かったと聞いた。

松崎秀規 合掌

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