千葉県曹洞宗青年会 平成14年11月14・15日 |
千葉県曹洞宗青年会では道元禅師の七百五十回大遠忌という難値難遇のときにあたり、何か記念事業をと昨年来考えてまいりました。そこで昨年度は遠忌記念として「慈愛の衣類運動」を県内全域で行いましたところ、御寺院様、寺族会様、婦人会様のご協力をいただきまして一万一千枚の衣類を集め、また遠忌局文化事業の少年少女文化祭に協力するということで、子どもたちを東京ディズニーランドに引率するというような事業を行いましたが、今年はもう少し主体的に何かやろうということで考えてまいりました。なにぶん昨年は諸行持がありまして非常に多忙になってしまい、また本年に入りまして大本山永平寺での法要が続いておりましたので、このような正当法要が終わった後の時期になってしまいました。
しかしながらこれを一つのチャンスと考え、遠忌の中で「慕古心」ということがテーマとなっておりますが、古を慕い、道元禅師を慕うという気持を次の五十年後に向けてつなげていくにはわれわれは今どうしたらよいのだろうかということを話し合い、遠忌の意義をわれわれ自身のものとして、われわれ自身の脚下を照顧するという機会をつくりたいと考え、このような研修会を企画したわけです。
今回は三名の先生方に遠方よりご多忙のところを万障繰り合わせて駆けつけていただきました。心より御礼を申し上げます。また大勢の御寺院様にもご参加いただきまして、日ごろの御法導、御理解・御協力を賜っておりますことと併せ、厚く御礼を申し上げます。
講師の御三方はそれぞれに宗門内の論客でいらっしゃいますし、また後輩を指導するというお立場の方々であります。胸襟を開いて思い切り意見をぶつけ合い、私たちはどういう時代に生きているのか、あるいは次の世代に向けて私たちは何をしなければいけないのか、われわれの基というべきものをつくっていきたいと思います。
講演会日程第一部 「僧侶・僧堂教育をめぐる問題」 講師 南 直哉老師第二部 「葬儀・戒名・墓地をめぐる問題」 講師 中野東禅老師第三部 「寺院をめぐる諸問題」 講師 篠原鋭一老師(おのおの21世紀の僧侶のあり方への提言をふまえて) |
|
|
|
|
|
|
二日目には講師先生方をお迎えして青年会員で討論会を行いました。前日の講演会の内容をふまえて会長が司会を務め、講師先生のご意見を伺いながら意見を述べ合いました。
また第二部として、檀信徒の皆様に利用していただける日用経典を青年会で編集・発行する事が検討されました。