涅槃会 逮夜諷経
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涅槃会 逮夜諷経 |
涅槃会にあたって
冬の寒さもようやく和らぎ始めてきた2月19日、20日の両日に渡り、千葉県曹洞宗青年会主催による釈尊涅槃会が晴天の中、鋸南町日本寺様において厳修されました。
涅槃会とは、お釈迦様に関する行事の一つで、お釈迦様の亡くなられた2月15日に行われるものです。
お釈迦様は亡くなられる直前に多くの弟子に最後の説法をされ、これを記したお経とされる「遺教経」を読誦し、お釈迦様の御遺徳に感謝し、報恩の法要を営むということが主旨です。
今回、私は僧堂の修行を終えて、師寮寺に戻り、初めて曹洞宗青年会の行事に参加させていただきました。涅槃会に際し、「涅槃講式」という法要でしたが、いわゆる供具を供え、経典を読誦し、回向をするといったものではなく、様々な配役、聲明などがあり、非常に荘厳な法要です。青年会の諸先輩方も各々の配役を確実にこなし、式は進行していきます。
私は個人的に、こういった法要の時の雰囲気がとても好きです。そこに流れる緊張感、何か本堂の中の空気が突然澄み渡るような気がします。お寺というものは普段の暖かく親しみある空気と、背筋のすっと伸びるような澄んだ空気、この二つが大事なのかな、と改めて考えさせられました。
最後に、今回初参加でわからないことも多かったにも関わらず、懇切丁寧にご指導いただきました青年会の諸先輩の皆様に感謝いたします。
第16教区 大泉寺徒弟 森田英隆 九拝