涅槃講式

今年度で青年会としておこなわれる3回目の涅槃講式が、市原市長泉寺 関篤雄師の御協力により、無事に圓成できましたこと、喜ばしくおもいます。感謝申し上げたいと存じます。
3回目とはいえ、それぞれ配役も度ごとに違い、また数少ない慣らしの中で、充分に実力を発揮され見事に修行されました。個々の努力・精進が光った法要だったと感じます。
 御承知のとおり涅槃会とは、三佛忌の一つ、お釈迦様の命日2月15日がそれにあたり、報恩供養が行われるものです。叢林では、年分行持として懇ろに供養されますが、地方においてはなかなか修行できないのが現状であります。今回も再び勝縁をいただき、釈尊の恩徳を会員諸師とともに仰ぎ、供養できたことは誠にありがたいことであります。
 抵抗感が薄らいだ現在、より一層報恩供養・声明等に数多く随喜できるよう願い精進しいとおもいます。

伽陀 鈴木晋一

上香普同三拝
啓師 田中秀一 師

淨道場
焼香 新野利行 師
洒水 森田英仁 師
散華 殿城暢啓 師

四智讃
畠山文亮 師
房田清光 師

献供
侍者 伊藤雄太 師
侍香 菊地正幸 師

祭文
藤井元超 師

如來唄
小暮宏道 師
福山隆浩 師

散梵錫
散華 児玉昌広 師
梵音 松山健雄 師
錫杖 森田英隆 師

今回で三度目となった涅槃会、涅槃講式。
涅槃会とは、釈尊入滅の日に行われる追悼報恩の法会ですが、涅槃という言葉には、煩悩の火が吹き消された状態の安らぎ、さとりの境地といった意味も含まれています。この行事に参加できたことにより、自分自身の新たなる弁道修行になったと感じることができました。

如來唄 小暮宏道

青年会開催、或いは主催による諸行事に参加させて戴き、二年目になりました。
涅槃会におきましては、昨年は浄道場の洒水を、本年は散梵錫の梵音をさせて戴きました。このホームページ上でもどなたがが申しておりましたが、普段私たちは自坊や師寮寺の本堂、各家庭のお仏壇の前など、一人で法要を営む機会の方が多い気がします。しかし今回のように、志を同じにした多くの方々とともに一つの行事や法要をやり遂げるのは(これは在家出家の別なく、或いはあらゆることに言えるのでしょうが)やはり格別な達成感や一体感を得られるものです。
「和合僧」是非これからもやったことのない配役、したことのない行事を多くの方々の力を借りつつ成し遂げ、いつか後進の人たちの力になれればと思います。

梵音 松山健雄