千葉刑務所施食会


千葉刑務所 平成19年7月21日(土)、千葉刑務所にて千葉県宗務所・千葉県曹洞宗教誨師会主催の千葉刑務所施食会が行われました。
 千葉刑務所での宗教教誨は県内の各宗派が行っており、今回のような追善法要は各宗派持ち回りで毎年開催されています。曹洞宗が担当するのは6年に1度。県内の曹洞宗教誨師、曹洞宗千葉県宗務所職員のほか、青年会からも8名の会員が参加しました。

〜青年会員の感想〜

懺悔文
我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴
従身口意之所生 一切我今皆懺悔


私が昔からつくってきた様々の悪い行いは、
全てむさぼりといかりと無知によるもの。
身体と言葉と意識の行いから生じたものです。
今そのすべてを仏の前にて悔い改めます


人は生きていく上で大小問わず知らず知らずのうちに罪を重ねていくものです。
己の行いを振り返り、真摯に受け止めて心より反省するところから仏の道が啓きます。



7月21日 千葉市刑務所内にて施食會のお勤めに随喜いたしました。
1000人を超える受刑者の中から参加は500人超。
千葉刑務所は主に長期間の受刑者を収容する刑務所です。


「罪」は償うことはできます。
いままさに受刑という形で償っているところでしょう。
しかし「己の犯した過ち」その事実は決して消えることはありません。
どんなに償ってもどんなに反省してもどんなに悔やんでも消えません。
それは一生涯背負って生きていかなければならないものです。


舞台に設けられた法要のステージから見渡すと体育館の隅までぎっしりと満員の受刑者達。
その眼差しは真剣そのもの。
私たちの唱えるお経の一字一句聞き逃がさず心に刻みこもうとするそんな眼差しでした。


もしかしたら人の痛みを誰よりも身に染みて感じているのは彼らかもしれません。
願わくは己の過ちを受け止めて仏心を以って新しい一歩を踏み出すきっかけにならん事を。

睦沢町 福聚院徒弟 畠山文亮 合掌


千葉刑務所前にて

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