平成19年度 3月定例会

〜茶道基本作法・降誕会習儀〜


 平成20年3月25日(火)、睦沢町福聚院様に於いて3月定例会を開催。毎回恒例の梅花練習の他、今月は茶道基本作法についての勉強と降誕会の習儀を行いました。

 はじめに行った梅花練習では、畠山文亮師を講師に「釈尊花祭御和讃」を練習しました。お釈迦さまのお誕生日である4月8日は、「花祭り」として昔から親しまれ、各地のお寺でご生誕を祝う法要「降誕会」が行われます。青年会でも来月17日にこの降誕会を行い、法要中にこの御和讃を奉詠します。

梅花練習 講師 畠山文亮師 歌詞の意味について説明を受ける

 続いて、会場をご提供いただいた福聚院さまの寺族である畠山京子さんより、茶道の基本作法についてご講義をいただきました。訪問先等でお抹茶をご馳走になる際に失礼がないよう、今回はお抹茶の頂き方を中心に、基本的な作法を教わりました。

講師 畠山京子さん 

 お茶席の上下、茶碗の向き、お菓子の取り方・食べ方、お抹茶のいただき方等についてご説明いただいた後、お作法に従って実際にお菓子とお抹茶をいただきます。

お菓子をいただく 順番にお茶をいただく

お茶碗の拝見 

 お茶をいただいた後は、茶碗、棗(なつめ)や茶杓を拝見する時の作法についても教えていただきました。また、茶器や道具に限らず、もてなす側が心を込めて選んだ掛け軸や生け花などの季節感や趣向を味わうことも、お茶の席を楽しむ上で大切な事だそうです。

 心地よい緊張感の中、細部にわたる丁寧なご指導をいただきながら、美味しいお抹茶をご馳走になりました。畠山さん、ありがとうございました。

釜と水差し 茶杓と棗


 茶道の講習の後は、降誕会法要の習儀を行いました。以前に行った成道会・涅槃会と同様、配役は若手が中心です。今回の降誕会は「歎佛」(仏の御名を唱え徳を賞賛する法要)。各配役の動きや声明の節を確認しながら習儀を進めていきました。

進退習儀 

 細かい所を確認する

〜青年会員の感想〜

 3月25日の定例会では、4月に行う降誕会の習儀(歎佛)、梅花練習、茶道の基本作法を習いました。

 梅花練習では降誕会でお唱えする「釈尊花祭御和讃」を練習しましたが、初めてだったので覚えるのが大変でした。

 次に、会場である福聚院の寺族、畠山京子様より茶道の基本的な作法をご教授頂きました。本堂の室中を茶室に見立てて行ったのですが、そこはまるで僧堂の様なシーンとした雰囲気となり、緊張感を感じながらお菓子の頂き方、お茶の頂き方、お道具の拝見の仕方等を教わりました。特に印象的だった「なつめ」の拭き方は、応量器を扱うがごとくで、その一挙手一投足の中に禅を感じました。

 最後に降誕会の習儀を行いました。授戒会等で歎佛を経験した事がありますが、すべての配役に目が行き届かなかった為、私の中では「難しい行持」と感じていたので、今回とても勉強になりました。有意義な一日でした。

長南町 玉泉寺内 渡邊信行 合掌


●会長のコメント●

 今月は茶道についての勉強です。お参りに行った先でお抹茶をご馳走になる時に失礼がないよう、今回はいただき方のお作法を中心にご教授いただきました。渡邊師も書いているように、茶室の緊張感や作法の厳かさを感じ、貴重な経験となりました。会場をご提供下さった福聚院ご住職さま、畠山京子さま、ありがとうございました。

 さて、今年度最後の三佛忌となる来月の降誕会は、歎佛にて行うこととなりました。歎佛は声明がメインとなる法要で、2月定例会で行った声明練習の成果を早速発揮する機会となります。今回も各配役は初めての方ばかりですが、この経験を今後に活かすべくお務めいただきたいと思います。


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