平成20年度
12月定例会・成道会



12月定例会
〜法語について

 平成20年12月18日(木)館山市 西光寺様に於いて、12月定例会と成道会法要を行いました。

 今月の定例会は、「法語について」。法語とは、仏祖や故人の徳を讃える文言や法要の趣旨を漢詩で表したもので、法要時に導師が奉読します。漢詩の作成については、現在、宗務所主催による勉強会が毎月行われているため、今回は奉書の折り方や書式を中心とした内容です。会長が講師を務め、資料として用意された年回法事用の法語の一例をもとに、所定の折り方と書式に則って実際に法語を作成しました。

定例会 講師 新野利行会長 

 

 昼食をはさみ、次は梅花練習。引き続き会長が講師を務め、この後の成道会法要で奉詠する「大聖釈迦如来成道御和讃・御詠歌(明星)」を練習しました。御和讃は昨年の成道会の時に練習しましたが、御詠歌の方は今回が初めて。比較的難易度の高い曲ですが、毎月練習を重ねてきた成果でしょうか、スムーズに曲を覚えることができました。

梅花講習 講師 



成道会

 梅花練習に続いて習儀を行った後、成道会法要を厳修。今年度の成道会は九拝差定で行いました。九拝差定とは、@始めに線香、A続いて蜜湯と浄飯、B更に浄財・菓子・お茶を順々にお供えし、導師は@〜Bでそれぞれ三拝、合計九回礼拝することからこう呼ばれています。

【成道会差定】(式次第)
 @殿鐘三会大衆上殿(大衆、殿鐘の合図で上殿)
 A三会中配香(殿行、両班に包香を配る)
 B七下鐘導師入堂(送迎の先導にて導師入場)
   「大聖釈迦如来成道御和讃」奉詠
 C上香三拝(導師、線香を供え三拝)
   「大聖釈迦如来成道御詠歌」奉詠
 D湯食三拝(導師、蜜湯と浄飯を供え三拝)
 Eロ親金菓茶三拝(導師、浄財・菓子・お茶を供え三拝)

導師 線香を供え三拝 供物を供える

湯食三拝 詠讃師 庄司徳潤師

 F拈香法語(導師、香を拈じ法語を奉読)
   
動画 ※容量が大きいので、ダウンロードしてご覧下さい。

拈香法語

 G開班(両班、位を離れ、導師と共に大間南端に横一列に並ぶ)
 H検炉(維那、進前し香炉の火を確認)
 I出班焼香(維那の拝請に従い、導師、両班の順に焼香)
 J大衆九拝(一同、座具を展べ九度礼拝)

開班 出班焼香

拝請 大衆九拝

 K閉班(両班、位に戻る)
 L宣疏跪炉(維那、疏を奉読。導師、長跪し須弥壇上を仰いで焼香)
動画

宣疏跪炉 

 M納疏(維那、疏を前机上に納める)
 N聖号(一同、「南無本師釈迦牟尼佛」を誦す)
 O遺教経行道(一同、佛遺教経を看読し大間内を行道)
 P回向(維那、法要の趣旨を奉読。法要の功徳を釈尊真前に回らし手向ける)
 Q普同三拝(一同、須弥壇上に向かって三拝)
 R散堂(法要終了、一同退場)


導師  戸田信也師

尊宿  藤井元超師

両班  四十澤承順師

仝   畠山賢陀師

仝   渡邊信行師

維那  薄永大明師

侍者  新野利行師

侍香  伊藤太祐師

堂行  房田清光師

殿行  山本文龍師

仝   浅野太露師

詠讃師 庄司徳潤師




平成20年度 成道会

〜三佛忌実行副委員長(安房地区担当)のコメント〜

導師 戸田信也師 12月18日に館山市 西光寺様で成道会を修行させていただきました。

 午前中の定例会では、新野会長による法語についての講習を受けました。法語の構成や意味、奉書の折り方など丁寧に教えて頂きました。今回は年回法要での法語を実際に奉書を折り書いてみました。今まで法事で法語は読んでいませんでしたが、丁寧な法事を心がけ、これからは法語を入れていこうと思います。今回の定例会は非常にためになりました。会長ありがとうございました。

 成道会では、恐縮ながら私が導師、尊宿に藤井元超師を迎えて三佛忌九拝出班差定で修行。薄永大明師の維那は落ち着いていて素晴らしかったと思います。

 会場を提供して頂いた西光寺様、誠に有り難うございました。

鴨川市 大徳寺 戸田信也 合掌


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