千曹青発足40周年 第30回 記念摂心会


 平成20年11月18日(火)〜21日(金)、静岡県掛川市少林寺ご住職 井上貫道老師を講師にお迎えし、鋸南町日本寺様に於いて千曹青発足40周年・第30回 記念摂心会を開催しました。

開会式 導師 曹洞宗千葉県宗務所 黒岩一哲老師

 青年会長挨拶

 近年にない4日間の摂心会ということで、開催前は「参加者が少ないのでは?」という不安もありましたが、宗務所様が関係諸団体にも熱心にお声を掛けて下さり、青年会員をはじめ、宗務所職員の皆様、寺族会様、婦人会様、一般参禅者の皆様など、総勢50名を超える方々にご参加を賜りました。

講師 少林寺 井上貫道老師 提唱 皆熱心に耳を傾けている

日中諷経 

中食の様子 

 朝4時の振鈴より21時の開枕まで、4日間で合計28チュウ(「火へんに主」=坐禅の単位)の坐禅。また、講師の井上老師には、「執着を離れる」と言う事について懇切丁寧なご提唱を頂戴した上、ご滞在のご予定を延長して下さり、親しくお話をさせていただきました。

坐禅 

晩課 摂心中は坐禅のまま勤める 

 日常生活の中では、「一分一秒を感じる」ということはなかなかありませんが、坐ることだけに徹していると、時の流れを長くも感じ、また短くも感じ、自分を見つめ直す貴重な時間を得る事ができました。冷えた体を暖めてくれる美味しい食事、静寂の中に響きわたる鐘の音や自然の音、そのすべてが印象的で心に残る摂心会となりました。

典座 食べる人への心配りを忘れない 19日昼の食事

 講師をお務めいただいた井上老師をはじめ、ご参加いただいた全ての皆様方、そして素晴らしい環境の会場を快くご提供下さった日本寺様に心より御礼を申し上げます。

第30回 記念摂心会

〜青年会員の感想〜

 はじめて青年会摂心会に参加させていただきました。字のごとく心を摂(おさ)めるには穏やかで過ごしやすい天気でした。

 日常の一切の仕事を止めて静寂の中に身をおく。その中でこんなことを思いました。人が集まり坐禅をする。決して一人ではなし得ないことも共に修行する同士が集まり、成し遂げることができる。その禅定力がまた周りに力を与える。

 本当に大切なありがたいことです。御尽力いただきました諸役の皆様、そして参禅者の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

柏市 慈本寺 副住職 薄永大明 九拝


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