降誕会



 平成23年4月5日(火)、御寺院様1名、会員17名参加のもと香取市万蔵院様に於きまして、平成22年度降誕会を開催しました。


 今年度の降誕会も昨年度同様に法要を省略し、三仏忌実行委員であります宮下晴祐師の発案により、成田市龍安寺御住職の武田聖英老師を講師としてお招きし、講演会を実施いたしました。


 平成21年9月に癌の告知を受け、現在も癌と闘われている武田老師に『苦と向き合い、癌とともに生きる』をテーマに貴重なお話をいただきました。1年程ひどい痛みに襲われる時もある中、温泉治療や食事療法、抗癌剤などの方法で闘病しましたが、全身に癌が転移していることが発覚し、現在も継続して治療に専念しておられるそうです。当然のことながら、癌告知から現在まで1年半の間、死の恐怖や家族の今後を考えてしまう時期もあったそうです。しかしながら、周囲には病気を隠さず素の状態で人々と接し、自らも平常通りの生活を心がけておられるそうです。本日も「昨日お酒を飲み過ぎた」など、まさか癌と闘っている人とは思えないほど明るく、元気にみえました。また住職としてのお仕事だけではなく、教区長の役職、NPOの福祉葬という大変なお仕事も今現在もされておられ、住職としても人間としても関心させられるばっかりでした。


武田聖英老師  講演会  


 3人に1人が癌になるといわれていますので、誰も他人事ではない病気です。今回武田老師のお話を聞くことができ、笑顔を見れたことが我々の今後の人生に必ず役立つと思います。貴重なお話、本当にありがとうございました。


 引き続き、東日本大震災への今後の支援活動についてのディスカッションを行い降誕会を終了いたしました。

〜副会長兼三仏忌実行委員長のコメント〜


 平成23年4月5日、第4教区万蔵院様をお借りしまして、降誕会に因み記念講演を企画開催させていただきました。演題を「苦と向き合い、癌と共に生きる」とし、第5教区龍安寺御住職、武田聖英方丈様にお話を頂戴致しました。癌告知からありのままのお姿を告白され、現在はすべてを受け入れ前向きに日々をお過ごしになっている姿に、一日を生ききる大切さを改めて考える機会を頂戴致しました。今後会員それぞれの布教の場において、この講演が生かされることを願い、行事報告とさせて頂きます。


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