ロハス?】                東傳院 副住職 菊地正幸

 最近よく「ロハス」という言葉を耳にします。

 ロハスとは「 Lifestyles Of Health And Sustainability 」 の頭文字をとった言葉で、「環境」や「健康」を重視した生活スタイルの総称のようです。今までの社会では「効率」が重視されてきたが、現在はこの「ロハス」ブームが来ているみたいです。

 実は私も「ロハス」生活にはまっている一人です。でも、「地球の為」とか「環境の為」と言うとおこがましいので嫌です。私がはまった理由は単純で「ロハス」的生活がオシャレに見えたからです(笑)。

 簡単に言えば「自己満足」です。でも、実際「ロハス」を意識して生活すると、自分の生活スタイルが好きになってちょっと豊かな気持ちになれました。


 我が家で実践していることは実に単純なことです。

  ○ペットボトル・牛乳パック・食品トレーのリサイクル
  ・ただスーパーのリサイクルボックスに出すだけ


  ○買い物の時はエコバックを使用する。
  ・レジ袋を断るときちょっと偉くなった気がする(笑)
  ・いつも行くスーパーはスタンプをためると買い物サーピス券がもらえる


  ○洗剤・石鹸等はなるべく天然原料の物を使う
  ・最初は泡立たなかったりして使いづらかったが一度使うとやめられない



 こんな誰でもできる単純なことを実践するだけで「自己満足」が得られて自分の生活が好きになれる私もどうかと思うけど・・・。

 それでちょっとだけ「地球」や「環境」を考えるきっかけが出来ることは素晴らしいことだと思います(我ながら)。最近は車での移動を減らして自転車にしょうかと考えています(ガソリン高いし・限りある資源なので・・・)。

 でも「ロハス」生活は格好も重要です(楽しむために)。そのために格好いい自転車がほしい今日この頃・・・・です。まだまだ動機が不純です。

 でも大昔から格好なんかに囚われないで「ロハス」を実践していた人がいました。「お釈迦様」です。


「多欲の人は利を求むること多きが故に苦悩もまた多し・・・」


 人は欲望を持ちすぎてしまったのかもしれません。私達が自然とバランス良く生きてきたら「ロハス」という言葉も必要なっかたし、生まれなっかたでしょう。しかし、私達は欲を持っしまったのです、「便利」を知ってしまったのです。

 だから、全て欲を捨てるのは無理でしょう、だから、考えましょう、行動しましょう、思いを巡らしましょう。それ位が自分達でできる自分達への最低限の思いやりだと思います。


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