高源院 住職 鎌田貞隆

 秋の風が吹いてくると、我寺では甘柿、渋柿がたわわに実り、秋の農村地域に彩りを添えてくれます。

 この時期、柿を取りにくるのは檀家さんや子供たちではなく、にっくきカラス達です。

 寺の駐車場や車のボンネットのうえに熟した柿が落ち、それに輪をかけて黒光する悪魔がやって来て、静かとは程遠い声で柿をついばんでいきます。

 毎年なかなかな我寺の秋です。


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