【受け継がれる加齢臭】         東漸寺 副住職 丸島 和親
最近のショックな出来事、


それは今の自分の体臭が、昔いやでしょうがなかった父親の加齢臭に酷似していることに気づいてしまったことだ。


匂いの破壊力はまだそれほどではないが、確実に同じ類のものだ。



あれだけ嫌だと思っていた匂いが今では自分の身体から放たれているのかと思うとなんとも言えない気持ちになる。


考えてみれば体臭に限らず、あらゆる面で親に似てきていることに気がつく。


・短気な性格・・

・妙なところにこだわってしまうところ・・

・凝り性なところ

・食べ物の好み

・高血圧

・毛が薄いところ

・骨格


そして体臭もばっちり受け継いでしまったようだ。


目に見えるものもそうでないものも良いところも悪いところも(そのほとんどは悪いところのような気がするが・・)


善くも悪くも、あらゆる部分が無意識のうちに親から自分へと受け継がれているのだということを実感せずにはいられない。


そうやって親から子へ、子から孫へと先祖代々脈々と受け継がれてきた。


もうすぐ2歳になる娘を見ていても小さいころの自分にそっくりだし。


やがてこの子に「お父さん、臭い!!」


なんてことを言われるのも、そう遠くないのかも知れない・・・。


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