降誕会

 平成24年4月5日(木)、市原市龍本寺様に於いて、御寺院様3名、会員18名、御寺族、檀信徒18名参加のもと、降誕会を開催しました。今年度の降誕会では三仏忌実行副委員長である畠山賢陀師の発案により、近隣の御寺院様や檀信徒の皆様をお招きして、法話・茶話会を取り入れた行事となりました。

御本尊様と花御堂  誕生仏 お釈迦様がお生まれになった時の姿

 14時より開式。法話を森田英隆師がつとめ、お釈迦様の誕生から花御堂の説明、そして自らの実体験をもとに命の大切さについてお話しました。特に胸に響いたのはお釈迦様が説かれた『大海の一針を拾うがごとし』という言葉で、森田師は『大海に落とした1つの針を拾う程の奇跡の確率で、人は皆生まれてくるのです』と説明してくださいました。檀信徒の皆様もうなずきながら、真剣な表情で法話を聞いていました。

送迎 安田宏彰師  講師 布教委員長森田英隆師

法話を真剣に聞いている檀信徒の皆様  教区の御寺院様もご参加くださいました

 引き続き、導師を畠山賢陀師がつとめ、御寺院様、御寺族、檀信徒の皆様と一緒に降誕会法要を修行しました。

詠讃師 三宝御和讃奉詠  両班も合掌して御和讃を唱える

 上の写真は導師が本堂内に入る際、『三宝御和讃』を奉詠している写真です。下の写真はお釈迦様に対して、供物と法語を捧げている写真になります。降誕会はお釈迦様の誕生をお祝いする法要のため、今回は赤い蝋燭を使用しました。

お釈迦様への言葉を述べる畠山賢陀師  お釈迦様に蜜湯を捧げる

気持ちを込めての灌佛  丁寧に灌佛を行う檀信徒様

 降誕会も終盤に入り、上の写真は御寺族、檀信徒の皆様がお釈迦様に焼香し甘茶を灌いでいる写真です。下の写真は法要後の茶話会の様子で、会員が他の会員を紹介するという「他己紹介」を順番に行いました。茶話会は会員、檀信徒の皆様が和やかで笑顔の溢れる良き交流の場となりました。

他己紹介を行う会員  他己紹介に笑顔の参加者

 この度、企画・会場提供くださいました龍本寺様のもと、近隣の御寺院様、御寺族、檀信徒の皆様方に御協力を賜り、良き修行をさせていただきましたこと、心より御礼申し上げます。御参加いただきました会員の皆様お疲れ様でした。


降誕会配役

・導師      畠山  賢陀
・両班      長楽寺 方丈
・仝       光福寺 方丈
・仝       宮下  晴祐
・仝       四十澤 承順
・仝       松本  英明
・仝       吉村  明倫
・維那      野口  隆道
・法要解説    森田  英隆
・侍者      松山  健雄
・侍香      宮川  義道
・堂行      増田  芳裕
・副堂      畔柳  智彰
・殿行      武長  一俊
・仝       大塚  昌浩
・送迎兼殿行   安田  宏彰
・鐘司兼殿行   征矢  貴晃
・詠讃師     薄永  大明
・仝       庄司  徳潤
・記録      房田  清光


涅槃会差定

一、殿鐘三会大衆上殿
一、詠讃歌奉詠      (三宝御和讃)
一、七下鐘導師上殿 
一、上香普同三拝
一、献湯菓茶三拝     (釈尊花祭御詠歌(歓喜))
一、中揖三拝
一、拈香法語
一、妙法蓮華経如来寿量品偈(四本行道二匝)
一、詠讃歌奉詠      (釈尊花祭御和讃)
一、回向
一、普同三拝
一、導師退堂
一、詠讃歌奉詠      (聖号)
一、大衆散堂


~三仏忌実行副委員長のコメント~


『お檀家さまの力をもって』

 「練習は本番のつもりで。本番は練習のつもりで。」青年会は、僧堂を送行した若手僧侶が結集する研鑽の会です。私たちは折々に行持を勤めます。真剣に行うのは当然です。けれど己の目しかない場では、いつしか緊張感に欠けてきてしまうのもまた事実。一つ一つの行持は、いつか来る本番のための練習ではありません。一座一座が、大切な本番なのです。近隣のお檀家さまにお越し頂き、衆目あるところでの法要を勤め、また少々趣向を凝らした茶話会を企画することで、全員の身に染み入る研修が出来たと思います。

 後日お檀家さまに伺ったところ、当日の様子は村中の話題になっており、都合がつかずに参加出来なかった方からは、早くも次回の要望が届いてもおります。青年会員の姿により、研修行持のみならず本当の布教行持ともなったということでしょう。

 「今生の仏法修行はこの檀越の信心によって成就す」お寺を支える経済的な話と捉えられがちなこの言葉ですが、お檀家さまは慈しみある眼で若き僧侶たる我々を見守り、励まし、お育てくださる方なのだと捉えたとき、瑩山禅師のこの言葉は、また違った響きを帯びてくるのではないでしょうか。

副会長(三仏忌実行副委員長) 畠山 賢陀 九拝


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