平成24年11月20日(火)〜21日(水)、八千代市長福寺様に於いて、御寺院様2名、会員10名、参禅者7名参加のもと、第34回摂心会・成道会を行いました。11月も下旬にさしかかり、朝夕の気温はぐっと下がりましたが、天候に恵まれた2日間でした。坐禅堂での静けさを耳と肌で感じながら、全日程を無事に修めることができました。
今回も昨年と同様に、木更津市妙泉寺御住職 武長英俊老師を講師としてお招きし、正法眼蔵第十一に示された『坐禅儀』をご提唱いただきました。坐禅儀とは坐禅の仕方について詳しく説明されている内容であり、坐禅の際の作法や心構えを懇切丁寧に教えていただきました。特に印象に残った部分は「光陰を護惜すべし(光陰(時間・月日)を惜しんで大切にする)」という1文です。自分は日頃どれ程時間を惜しんで日々を送ってきただろうかと、どきりとしました。
摂心中の食事は飯台導師が進行役を務め、略応量器を使用しました。参禅者の皆様は毎年参加されている方が多く、説明を聞きながらすばやく静かに略応量器を使って食事をしていました。今回の典座和尚は宮川義道師。毎食美味しい精進料理を作ってくれました。薬石後には独参の時間を設けていただき、1対1で日頃の疑問をお話しできる貴重な時間となりました。1日目最後の坐禅では、普勧坐禅儀を全員で唱和しました。
2日目は坐禅、朝課、小食に引き続き、作務を行ってお借りした会場を浄めた後、再び坐禅堂にて坐りました。坐禅儀の提唱で今一度坐禅と向き合い、「非思量とは何なのか」「ただ坐るとはどういうことなのか」ということを考えながら、改めて坐禅の奥深さを感じた摂心会でした。
摂心会終了後に成道会を厳修しました。成道会とは三佛忌の一つで、お釈迦様が成道された事を奉讃する法要です。導師を畔柳智彰師が務め、暖かい陽が差し込む中、参禅者の皆様と一緒に法要を執り行いました。
1泊2日という短い期間ではありましたが、成道会まで無事に円成することができました。この度、会場を快くご提供くださいました長福寺様、ご多忙の中講師をお務めいただきました武長英俊老師に心より御礼申し上げます。そしてご参加ご協力いただきました、御寺院様、会員の皆様、参禅者の皆様、本当に有難うございました。
〜参加者のコメント〜
今回の会は私にとって、修行を終えて初めて参加させていただいた会でした。1泊2日という短い日程でしたが、僧堂生活を離れてからしばらく経っていたので、久しぶりに緊張感が戻った時間となりました。 千葉市 仁守寺徒弟 吉川 美道 九拝 |
|
時間
|
11月20日(火)
|
時間
|
11月21日(水)
|
10:00
|
受付
|
4:00
|
振鈴
|
10:30
|
開講式・説明
|
4:20〜5:00
|
止静・経行・抽解
|
11:00〜11:40
|
止静・抽解
|
5:10〜5:45
|
止静・抽解 (搭袈裟の偈) |
12:00
|
中食
|
6:00
|
朝課
|
13:10〜13:50
|
止静・経行・抽解
|
6:30
|
小食
|
14:00〜14:40
|
止静・抽解
|
7:30
|
作務
|
14:50
|
提唱
|
8:20〜9:00
|
止静・抽解
|
16:00〜16:40
|
止静・経行・抽解
|
9:10
|
提唱
|
16:50〜17:30
|
止静・抽解
|
10:20〜11:00
|
止静・経行・抽解
|
17:40
|
薬石
|
11:10〜11:50
|
止静・抽解
|
18:40〜19:20
|
止静(独参) 経行・抽解 |
12:00
|
中食
|
19:30〜20:10
|
止静・経行・抽解
|
13:00
|
提唱
|
20:20〜21:00
|
止静・抽解 (普勧坐禅儀) |
14:40
|
成道会
|
21:00
|
布団作務・打眠
|
了って解散
|
・導師 畔柳 智彰 ・両班 吉川 美道 ・仝 吉村 利行 ・仝 宮下 晴祐 ・仝 四十澤 承順 ・維那 野口 隆道 ・侍者・焼香案内 渡邊 信行 ・侍香・両班 武長 一俊 ・堂行・詠讃師 庄司 徳潤 ・副堂・殿行・進行 房田 清光 ・送迎・殿行 征矢 貴晃 |
一、殿鐘三会大衆上殿 |