平成24年6月14日(木)、会員15名参加のもと、靖国神社・遊就館見学に行って来ました。
今回の定例会は『知識としては認識があるが、実際はどのような場所であるか。近くにあるけれども、個人では中々行けない場所である。そのような印象の靖国神社を見学・体験してみよう。』という宮下会長の意向により企画されました。
12時半に宗胤寺様に集合。はじめに庄司徳潤師を講師として、梅花練習を行いました。今回、お唱えした曲は盂蘭盆会御和讃と盂蘭盆会御詠歌(迎火)の2曲です。この2曲は11月15(木)に木更津市かずさアカデミアパークで行われる、第17回梅花流千葉県奉詠大会で登壇奉詠する曲です。ゆっくりとした曲のため音や拍が取り難いですが、会員は手でリズムを取りながら一生懸命に唱えていました。
梅花練習後、畠山賢陀師の運転により靖国神社に向かいました。本日は快晴と天候に恵まれて、絶好の見学日和となりました。靖国神社に到着し、まず目にしたのが第二鳥居でした。この鳥居は青銅製の鳥居としては日本一を誇るそうです。第二鳥居をくぐり、大手水舎にて会員一同手と口を清めた後、神門を通り拝殿へ向かいました。拝殿手前の中門鳥居左手には掲示板があり、戦争で亡くなられた兵士が御両親にのこした遺書が記載してありました。
拝殿へお参りした後、遊就館へ向かいました。遊就館には靖国神社にまつられている故人の遺書や遺品、戦時中の写真や武器・防具などの他、戦争に関連した貴重な史料が展示してあります。玄関ホールに入ると『零式艦上戦闘機』、『C56型31号機関車』が展示してありました。展示室は全部で19室あって、1部屋1部屋とても記憶に残るものばかりでした。特に印象に残ったものは掲示板にも記載されていましたが、戦争で亡くなられた故人が御家族に宛てた遺書と兵器『回天』でした。遺書を目で追った時、お1人お1人様々な気持ちで御家族に綴っている風景がふっと目に浮かび、思わず目頭が熱くなりました。『回天』は搭乗員が操縦士たった1人だけという、いわゆる人間魚雷です。どのような気持ちで搭乗し、敵艦船に体当たりするのかを想像すると胸が締め付けられました。確かにあったその歴史を目に胸に刻み、様々な思いが込み上げる中、遊就館を後にしました。
帰路、車中では会員が順番に今回の見学の感想を述べながら、宗胤寺様に向かいました。一番多かった感想は『機会があれば、是非とももう一度足を運んでゆっくり見学したい』という声が多くありました。『あの歴史を経て、今がある。』その事実が深く心に刻まれた貴重な1日となりました。
この度、会場を御提供くださいました宗胤寺様に心より御礼申し上げます。また、副会長の畠山賢陀師にはバスの手配・運転をしていただくなど、多大な御協力を賜り、誠にありがとうございました。最後に、御参加いただきました会員の皆様、本当にお疲れ様でした。