涅槃会・臨時総会

 平成27年2月12日(木)、相談役1名、会員16名参加のもと、船橋市宝成寺に於いて涅槃会・臨時総会を行いました。

 13時より、渡邊信行師を講師に、涅槃会で奉詠する『大聖釈迦如来涅槃御和讃』『大聖釈迦如来涅槃御詠歌(不滅)』を練習しました。1時間足らずで2曲を練習するのは大変でしたが、毎年お唱えしているということと、定例会によるこれまでの練習のおかげか、聞いて覚えるということが上達しつつあるように感じました。

講師 渡邊信行師  梅花練習の様子

 引き続き配役等の打ち合わせを行ってから、14時半より涅槃会を修行しました。
 導師を赤星隆誠師、維那を安田宏彰師がつとめ、また、宝成寺の什物である、約230年前から残っている大きな涅槃図も飾り、本堂内に柔らかな午後の光が差し込む中、法要を執り行いました。


 法要のはじまりを知らせる鐘が鳴ると、両班が本堂中央の大間に入ります。位についたところで『大聖釈迦如来涅槃御和讃』をお唱えし、導師をお迎えします。

殿鐘  詠讃師

大聖釈迦如来涅槃御和讃をお唱え  お唱えし導師をお迎えします

 導師は仏前に進前、焼香して三拝した後、再び進前して献供を行います。はじめに蜜湯、浄飯、つぎにロ親金(浄財)、お菓子、お茶の順に供物が運ばれてくるので、それぞれを丁寧に捧げた後、3回ずつ、合計9回お拝をします。

導師上殿  献供

 献供後、導師が法語(お釈迦様を讃える言葉)を述べ終わると、両班は大間の南側に一列に並びます。維那の拝請に従って順番に焼香し(出班焼香)、全員が焼香を終えると、お釈迦様に対して全員で9回お拝を行います(大衆九拝)。
 大衆九拝終わって維那は疏(お釈迦様の徳を讃え供養する文書)を読み上げ、全員で読経します。

拈香法語  維那 拝請

出班焼香  大衆九拝

維那が疏を取りに行きます  維那が疏をお唱えします

涅槃会配役

・導師       赤星  隆誠
・尊宿       宮下  晴祐
・両班       四十澤 承順
・仝        薄永  大明
・仝        櫻井  大文
・仝        松本  英明
・仝        房田  清光
・維那       安田  宏彰
・侍者       宮川  義道
・侍香       吉村  明倫
・堂行       武長  一俊
・副堂兼送迎兼殿行 大塚  昌浩
・殿鐘兼殿行    征矢  貴晃
・詠讃師      庄司  徳潤
・仝        渡邊  信行
・仝        増田  芳裕
・記録       吉岡  義秀


涅槃会差定

一、殿鐘三会大衆上殿
一、詠讃歌奉詠   (大聖釈迦如来涅槃御和讃)
一、七下鐘導師上殿
一、上香三拝
一、献湯食三拝   (大聖釈迦如来涅槃御詠歌)
一、ロ親金菓茶三拝
一、拈香法語
一、開班
一、出班焼香
一、大衆九拝
一、閉班
一、宣疏跪炉
一、遺教(四本行道二匝)
一、舎利礼文三遍
一、回向
一、普同三拝
一、導師退堂    (聖号)
一、大衆散堂

 法要後、平成26年度千葉県曹洞宗青年会臨時総会を開催。今年度で現会長の任期が満了となるため、次期会長を選出させていただきました。
 四十澤会長の推薦により、副会長である船橋市宝成寺住職 赤星隆誠師が指名され、満場一致で第23代会長に承認されました。赤星師より「非才浅学の私でございますが、精一杯努めてまいりたいと思います。今後も変わらぬご指導ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。」との挨拶がありました。その他の役員については、5月の定期総会に於いて改選となります。

集合写真

 ご参加いただきました顧問、会員の皆様、本当にお疲れ様でした。

〜三仏忌実行副委員長のコメント〜


『涅槃会』

 この度、拙寺において青年会諸師のご協力のもと、釈尊涅槃会の法要をお勤めさせていただきました。

 お釈迦様が亡くなった原因には諸説ありますが、鍛冶屋のチュンダの出した食事に入っていたキノコにあたったという説が有力とされています。自分の出した食事のせいでお釈迦様の死期を早めてしまったことを嘆くチュンダに向かって、お釈迦様は『私が死んでいくのはお前のせいではなく、私がこの世に生まれたからである。』と生者必滅の法を説いたといわれています。

 年初より世界中で憎しみと悲しみの連鎖がやまない状態が続いています。
 多くの犠牲者の冥福と自分を責め苦悩の中にあるかもしれないご遺族を心に思い、合掌礼拝をお勤めしました。


 尚、この場をお借りして、涅槃会法要にご尽力いただきました青年会諸師の皆様方にあらためて御礼申し上げます。

副会長(三仏忌実行副委員長) 赤星 隆誠 合掌

一覧に戻る