第1回定例会
(聖地公園施設見学)

 平成27年6月11日(水)、会員11名参加のもと、東京都稲城市のよみうりランド内・聖地公園見学に行ってきました。

 10時に宝成寺に集合して聖地公園へ出発、12時頃に到着しました。
 聖地公園は、仏教にまつわる建造物や像、重要文化財などの数々の遺跡などが配置されている公園です。
到着してまず、釈迦如来殿を見学しました。中には2500年前に入滅した釈迦の仏舎利と聖髪が収められています(日本にはここにしかないとのこと)。

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 次に妙見菩薩像と、聖観世音菩薩像を見学しました。(ともに昭和25年に重要文化財指定)
案内板によりますと、妙見菩薩像は正安3(1301)年、鎌倉時代後期の作で、海上安全、縁結び、安産、商売繁昌、開運のご利益があり、約700年のあいだ人びとの信仰の対象となってきたとのことです。
聖観音菩薩像は平安時代前期(820〜850年頃)に一本桧で彫られた木造立像です。京都府長岡京市浄土谷の楊谷寺に伝来したもので、東京・渋谷の観音禅寺に移り、以降現在にいたっているとのことです。

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 次に地蔵燈籠、多宝塔へ向かいました。
 案内板によりますと地蔵燈籠は曹洞宗両本山の1つである総持寺からの寄贈で、火袋に地蔵尊(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道輪廻を訓戒した精神生活の暗を破るとされる)が安置されていました。
 多宝塔は鎌倉時代初期に桧材1本から彫り上げられた二重の塔で、高野山本願寺の本尊であった十一面観音像(別名:苅萱観音)が安置されているとのことです。
 地蔵燈籠の後ろには、仏教八宗の開祖らの等身大の像(八祖師像)が置かれていました。

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 最後に向かったのは聖門(ひじりもん)でした。
案内板によりますと、この門はもともと京都御所にあったもので、のちに石庭で有名な竜安寺に移されていたものと伝えられています。
一般に高麗門と呼ばれる(正面の親柱上にかけられている切妻造の屋根とその背面控柱上にのびる二つの屋根が別々にかけられる)特殊な形式を持っており、本来は江戸時代に城郭のます形の正面に構えられたものだそうです。

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はじめに訪れた釈迦如来殿の前で、当日の参加者全員で集合写真を撮影しました。
すべての施設の見学を終え、15時頃に解散となりました。
参加者の皆様、お疲れ様でした。


〜参加者のコメント〜


『聖地公園を見学して』

  先般、東京都稲敷市よみうりランド内に在る聖地公園にて第1回目の定例会が行われました。
  先ずは、聖地公園のシンボルとも言える釈迦如来殿を参加者一同見学させていただきました。
聞くところに依ると聖地公園内の釈迦如来殿は、スリランカの寺院を模し、御影石で作られた四面向拝の殿堂との事ですが、実際に伺い間近で見ると、その圧倒的に清らかな存在感に、思わず息を呑む程でした。
  会長以下参加者全員が各々お参りし、中に祀られている神々しい仏舎利と聖髪に畏敬の念をもって合掌礼拝させていただきました。
その後、公園内に在る妙見堂や多宝塔等を見学し午前の部は終了。
午後は、併設されているよみうりランドにて、会員の親睦を更に深め、今期青年会のさらなる飛躍を各々確認する事の出来た、素晴らしい研修となりました。

長全寺 住職 武田 泰道 合掌



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