国内研修旅行
平成29年9月5日(火)〜7日(木)、会員12名参加のもと比叡山延暦寺、妙厳寺、日泰寺、名古屋市街にて2泊3日の国内研修旅行に行って来ました。
【9月5日(火)】
『比叡山延暦寺参拝』
比叡山延暦寺は伝教大師最澄上人が788年に開き、日本仏教各宗各派の祖師高僧を輩出し(道元禅師様も修行されています)、日本仏教の母山と称され、世界文化遺産に登録されている寺院です。比叡山内全域にお堂があり、今回は東塔、西塔、横川エリアの諸堂めぐりをさせて頂きました。
まず、東塔(とうどう)エリアに向かいました。
このエリアには延暦寺の総本堂である根本中堂があり、現在、平成28年から10年をかけて行う大改修工事中だった為、限られた場所での拝観となりました。薄暗い堂内には、本尊様前に1200年間灯り続けている「不滅の法灯」がありました。
次に、西塔(さいとう)エリアに向かいました。
このエリアは、釈迦如来様をお祀りした釈迦堂が中心となるエリアです。
釈迦堂に到着すると、係りの僧侶の方に堂内についてと、荒行といわれる「千日回峰行」についての説明をして頂きました。千日回峰行の様子をVTRで拝見しましたが、最後の期間にある断食、断水時期の様子はとても印象的でした。説明後には、堂内を拝観させていただきました。
最後に横川(よかわ)エリアに向かいました。
このエリアには、道元禅師様の得度の地(道元禅師得度霊跡)があります。実際のその地に向かってみると、約1m程の自然石でできた「承陽大師之塔」が建立されていました。こちらで私たちは、宗門とのご縁に感謝するために塔前にて、報恩を込めた法要をさせて頂きました。法要前、参加者全員で塔周りを掃き作務をしました。法要では会長の庄司師が導師を勤め、読経の後に、「高祖承陽大師道元禅師修行御和讃(菩提)」を奉詠しました。
今回、曹洞宗の僧侶として、道元禅師様の僧侶としての始まりの場所に足を運べた事はとても光栄な事でした。
諸堂めぐり終了後は、雄琴温泉周辺のホテルに宿泊しました。
【9月6日(水)】
『覚王山日泰寺参拝』
現地に到着し、まず本堂内に案内して頂き、事務員さんによる日泰寺についての説明をして頂きました。
日泰寺の「日」は日本、泰は「タイ」のことを指しているように、両国の友好を象徴するための寺院とされています。以前のタイ国王より日本の仏教徒たちへの贈物として、仏舎利(釈尊の御遺骨)を拝受し、日泰寺の「奉安塔」に安置されています。日泰寺は成立の性格上日本仏教徒全体の寺院である為に、どの宗派にも属さず、全19宗派の管長が交代して住職を勤めています。
また、曹洞宗の専門僧堂(修行道場)としても運営されており、現在は約15名の修行僧が在籍しているということです。説明後には、本堂の裏にある僧堂と奉安塔にも拝観させて頂きました。
『曹洞宗円福山 豊川閣妙厳寺参拝』
妙厳寺様にお祀りされているのが、鎮守・豊川だ枳尼真天(とよかわだきにしんてん)です。豊川だ枳尼真天が稲穂を荷い、白い狐に跨っておられることから、いつしか「豐川稲荷」が通称として広まり現在に至っています。こちらでは、来年に行われる千葉県曹洞宗青年会発足50周年式典の成功と、これからの更なる発展を願い、本殿にて御祈祷をして頂きました。
御祈祷後は山内を散策させて頂きました。特に霊狐塚には奉納された狐の石像が1000体以上あり、圧巻でした。
参拝後はバスにて名古屋のホテルに向かい、2日目を無事に終了することができました。
【9月7日(木)】
『自由散策』
3日目は青年会国内研修旅行初の試みで、自由行動となり、各々の散策したい観光地に足を運びました。
15時に名古屋駅集合の後、東京駅に向かい、各々帰路につきました。
参加者の皆様、3日間お疲れ様でした。