令和5年度 第3回定例会

 令和5年10月10日(火)、会員11名参加のもと、成田市の龍安寺様にて第3回定例会を行いました。今回はオフィスなかいえ様より講師の先生をお招きし、終活セミナーとしてご講義いただきました。

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 まず、終活とは「悔いを残さない人生の終わり方をするための活動」の略で、第二の人生をこれまで仕事や子育てを頑張ってきた自分へのご褒美とするため、計画を立てて取り組む必要があるというお話がありました。お金や不動産、お墓の心配から終活を考える方が多いそうですが、先立った後のことばかりではなく、自分のやりたかったこと、やれなかったことに取り組んで人生を充実させることも大切だということです。しかし、困りごとが発生してから専門家に相談する方が多いのが現実です。楽しみな計画を思い浮かべつつ早い段階で、財産や自分の老後のことなど、やらなければならないことを考えるのがポイントです。

 次に、終活をする際の手引きとして用いられる、エンディングノートの説明をしていただきました。エンディングノートには、現在の健康状態や、医療・介護、お墓についての希望、今後したいことも書けるようになっており、考えを整理し、家族に自分の意思を託すこともできるようになっています。

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 そして、もしもの場合に役立つ法律関係の知識として、認知症になって判断能力を失ってしまった際に利用できる成年後見制度や、信頼できる家族に財産管理を任せられる家族信託、亡くなった後の手間やトラブルを防ぐための遺言書作成について、仕組みと手続きの流れを詳しく解説していただきました。

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 今回の終活セミナーは私たちが檀信徒の皆様とお話をする際、医療や介護、法律の専門職の立場ではありませんが、少しでも力になれることはないだろうか、という課題から勉強させていただきました。人生の終わりについて考えるのはネガティブなイメージを持つ方が多く、ハードルが高いように思われる終活ですが、早めの準備で心配事を少なくし、本人、家族ともに安心して楽しく過ごすことのできる前向きな活動であると感じました。また今回のセミナーでは、市町村の福祉サービスや支援センターの活用も困ったときの大事な支えとなることが分かりました。日頃から自分の住む地域の情報に関心を持とうと思います。

 終活の言葉の意味から具体的な手順まで、分かりやすくご説明いただきましたオフィスなかいえ様、並びに会場をご提供くださいました龍安寺様には心より御礼申し上げます。会員の皆様、ご参加いただきありがとうございました。



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