令和6年7月4日(木)に、会員10名参加のもと、第2回定例会・法灯発送作務並びに梅花練習を行いました。今回は我孫子市にある千葉県福祉ふれあいプラザにて、高齢者疑似体験、車椅子体験、認知症についての講義・体験の3つのプログラムを研修しました。
まず、高齢者疑似体験では、サポーター、おもり、眼鏡、耳栓等を身につけます。これらは、加齢により起こる身体の変化を想定して作られたセットで、「うらしま太郎」と名付けられています。お年寄りの身体になった状態で、歩行、会話、手先を使った作業を行い、高齢者の気持ちを体験しました。
次に、車椅子体験では「本人ができることは本人がやる」という原則を学んでから、車椅子のブレーキ操作などを説明いただき、体験コースを用いて乗る側、介助する側の双方を体験しました。
最後に、認知症についての講義を受け、ビデオにて徘徊で街をさまよう疑似体験をしました。講義は「認知症の人の気持ちの理解」をテーマに、認知症の一般的な症状や様々なタイプについて、また周りができるケアなどを学びました。認知症の人の気持ちを体験するために視聴した徘徊の体験ビデオは、自分の帰る家が分からなくなり、歩き続けるというものでした。夢中になって車通りの多い道や暗い道を歩くことは大きな事故につながる恐れもあり、なるべく早い保護につなげられるよう、家族だけではなく地域で見守る必要性も感じました。
体験学習や講義を通じて、高齢者の身体特性、車椅子の取り扱い、認知症に関する知識について、しっかりと学ぶことができました。千葉県福祉ふれあいプラザの皆様には、心より御礼申し上げます。
研修の後は法岩院様へ移動し、法灯発送作務を行いました。また、10月に行われる太祖瑩山紹瑾禅師700回大遠忌慶讃 第22回梅花流千葉県奉詠大会へ向けて、梅花練習を行いました。