海外研修 インド仏跡巡礼
釈尊五大聖地の旅
平成23年1月27日(木)〜2月5日(土)の10日間、インド仏跡巡礼、釈尊五大聖地の旅といたしまして、過去の千曹青研修旅行の中でも最長の海外研修旅行を実施いたしました。
児玉昌広師が千曹青会長に就任した平成21年5月からこの企画はすでに進行しておりました。10日間という長期の旅行でありましたが、御寺院様5名、参禅者1名、会員10名、計16名ものご参加をいただけることができました。
1月27日、成田を出発し約10時間のフライトを経て、インドのデリー空港に到着しました。オレンジ色の街灯に照らされた町で、車のクラクションが鳴り響き、異様な雰囲気を感じながら翌日に備えました。
2日目は、デリーより空路にて南東に600キロビハール州の州都のパトナへ。パトナ考古学博物館にてバイシャリ出土の仏舎利を特別拝観をしました。予定にはありませんでしたが、仏舎利前で諷経をあげさせていただくことができました。
午後はバスでマガダ国の故地、ラージギルへ南下。宿泊のホテルでは、有り難い日本食や大浴場などもあり、長旅の疲れを癒すことができました。
3日目。早朝5時半出発。釈尊が起居し説法されたといわれる霊鷲山を拝登。石段を歩くこと15分、頂上にて諷経をあげました。導師は渡邊秀夫老師、梅花流詠讃歌は『大聖釈迦牟尼如来讃仰御詠歌』をお唱えしました。諷経が終わる頃、ご来光を眺望しとても晴れやかな気持ちで下山することができました。
朝食後、竹林精舎、ビンビサーラ王牢獄跡、そして玄奘三蔵法師も学ばれたナーランダ仏教大学跡を見学の後、成道の地を目指しバスに揺られ一路南へ。仏教徒が世界各地から礼拝に集まるブッダガヤを参拝。釈尊が成道された菩提樹の下で栗原弘道老師導師のもと諷経をあげ、『大聖釈迦如来成道御和讃』を奉詠しました。諷経後、この季節には珍しい雨が降り出してきました。インドでは、来客がみえた時の雨はめでたいとのこと、お釈迦様も我々の巡礼を歓迎されて下さったのかと勝手に思います。
4日目は、早朝より寝台列車に3時間乗りブッダガヤから東のバラナシへ移動します。バスに乗り継ぎ初転法輪の地サールナートへ向かいました。
迎仏塔、州立博物館、ダメーク大塔を見学後、スリランカ寺院(ムールガンダクティービラ)にて、藤井元超師導師のもと、諷経をあげ、『同行御詠歌』を奉詠しました。
5日目、一同それぞれ疲れや風邪、腹痛を抱えながら早朝よりバラナシのガンジス河へ。ボートに乗り現地の方の沐浴姿や火葬場を見学させていただきました。この光景は何時間でもいれるような賑やかさや、悲しさもある素晴らしいものでした。しばらくボートに乗っていると、向こう岸から日が昇り始め、その光に力をいただき、我々の代表として会長も服を脱ぎ捨て沐浴修業。
午後は、サールナートからバスで北へ8時間の釈尊入滅の地、クシナガラに移動しました。